- 「会社に遅刻したけどクビになるのかなー。」
- 「何回も遅刻してるけど、そろそろクビになるのかな。」
- 「会社に遅刻してくる社員をクビにしたい。」
結論から言えば、年に数回の遅刻でクビになることは基本的にありえません。
以前の職場で月に一度は遅刻していた私が言うのですから、間違いありません。
(その人の性格や職場の空気にもよりますが…。)
日本の法律は、社員を簡単にクビにできないような仕組みになっているのです。
ということで、今回は
- 遅刻で会社をクビにならない理由
- 遅刻で会社をクビになるケース
- 遅刻しそうになった時の対処法
- 遅刻しないための対策
を解説していこうと思います。
時間を守る、というのは社会人としての最低限のルールです。
クビにはなりませんが、決して開き直らずに改善する努力をしましょうね。
Contents
会社に遅刻してもクビにならない理由
![](https://oshigoton.com/wp-content/uploads/2021/11/2596746_s-2.jpg)
では、まずはなぜ遅刻や寝坊をしてもクビにならないのか、根拠を示そうと思います。
労働契約法第16条に
解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。
と明文されています。
つまりは、数回程度の遅刻では解雇の正当な理由になりえないということですね。
会社によっては、就業規則により遅刻・欠勤に対して罰則などはあるかもしれません。
その場合は、多少の減給程度はあるかもしれませんが、「年に◯回の遅刻で解雇」とあっても法律で守られている以上クビになっても訴えれば勝てます。
遅刻をしてクビになるケース
遅刻をしてクビになるケースも、もちろんあります。
ただ、これらはよっぽどの場合の話なので参考までに。
故意、悪質な場合
明らかにわざと遅刻をして会社に損害を与えた場合です。
- 大事な商談があるのに故意に遅刻した
- 会社への嫌がらせのための遅刻を長期間続ける
などですね。
何度も勧告して、改善されない場合
長年に渡る遅刻や欠勤による解雇の正当性が認められた裁判の判例があります。
年単位でほぼ出勤拒否レベルの遅刻を繰り返した場合ですので、普通の遅刻であれば心配はありませんね。
新入社員の時は特に注意
試用期間や新人研修をしているときに遅刻したら不安になりますよね。
初めの試用期間は解雇をしやすい状況ではありますが、それでも法律に守られているので基本的には心配しないで大丈夫です。
![](https://oshigoton.com/wp-content/uploads/2021/11/449812_s-320x180.jpg)
クビにはならなくても…
ここまで、遅刻に対して楽天的な意見ばかり述べてきました。
確かにクビになりませんが、クビ以上に辛いことになる可能性もあります。
- 閑職に追いやられる
- 職場に居場所がなくなる
閑職に異動させられて昇進や昇給がなくなる。
同僚からの信用が無くなり、居心地がなくなる。
といった悲しい状況になるかもしれません。
まぁ遅刻は悪いことなので、多少の被害は覚悟をしなければならないですよね。
ブラック企業なら即クビに?
モラルや法律を無視する、いわゆるブラック企業なら遅刻をして「クビだ!」と言われるかもしれません。
犯罪的なケースでもない限り即クビにすることはできず、解雇の30日前には伝えなければなりません。
ですので口頭でクビと言われても、まずはお住まいの地域の労働局に相談してみましょう。
遅刻癖は早めに治す努力をしよう
遅刻って1度してしまうと癖になるんですよね。
私も一時期は、寝坊が頻発する時期があって苦労しました。
ですから、後述する対策を使って手遅れにならないうちに遅刻癖を治しましょう。
遅刻しないための対策
![](https://oshigoton.com/wp-content/uploads/2021/11/22743719_s.jpg)
では、「クビになるかも。」という悩みの原因である遅刻をなくすために、どうすればいいか。
私は、以下の対策でようやく遅刻癖を治すことができました。
寝る時間と起きる時間を固定する
睡眠時間は最低でも7時間はとるようにしてください。
そこから考えて、自分の出勤時間などをふまえて就寝と起床のリズムを整えるのです。
寝坊する主な原因は、生活リズムが固定されていないからなのですね。
寝る前にスマホをいじらない
就寝する30分前にはスマートフォンやテレビなどを見るのはやめましょう。
スマホの液晶から出るブルーライトが、自然な睡眠を誘うメラトニンという物質の分泌を妨げるのです。
適度な運動をしよう
できれば軽いジョギングやウォーキングを夕方にしましょう。
仕事が忙しくて無理な人は、家の中で軽いストレッチでも大丈夫です。
お風呂上がりや就寝前に身体を少しリラックスさせましょう。
目が覚めたらコップ一杯の水を飲む
目が覚めても頭が回らずに二度寝をしてしまう人は、寝起きに水を飲んでみてください。
朝に胃腸を刺激することによって、自律神経が整えられて心が落ち着きます。
これ、かなり効果がありましたのでオススメです。
会社の近くに住む
最終手段ですね。
ただ、通勤時間が短いせいで安心して寝坊する人もいるので気をつけましょう。
遅刻しそうになった時の対処法
![](https://oshigoton.com/wp-content/uploads/2021/11/4837231_s.jpg)
キチンと対策をしているのに、寝坊して遅刻しそうな時は言い訳などしないで素直になりましょう。
- 遅刻すると分かった時点で、会社に連絡する
- 嘘をつかずに正直に謝る
- 迷惑をかけた人に今後の仕事で挽回する
- 2度と遅刻しない、と心に誓う
とにかく、遅刻した事実を認めて正直に謝罪をしましょう。
素直に謝れば許されたのに、言い訳したせいで気まずくなるってよくあるんですよね。
まとめ
数回の遅刻でクビになることは、法律で禁止されているのでないと思って大丈夫です。
ただ、悪質な場合はクビも十分ありえるので注意しましょう。
寝坊して遅刻しないための対策としては
- 寝る時間と起きる時間を固定
- 寝る前にスマホをいじらない
- 適度な運動をする
- 目が覚めたらコップ一杯の水を飲む
- 会社の近くに住む
という方法で対処しましょう。
それでも遅刻しそうになったら
- 遅刻すると分かった時点で、会社に連絡する
- 嘘をつかずに正直に謝る
- 迷惑をかけた人に今後の仕事で挽回する
- 2度と遅刻しない、と心に誓う
上記で対処するようにしましょう。
遅刻でクビにはなりませんが、社会人のマナーとして、何よりあなたの今後のために遅刻をしないようにしましょう。
あとは、生活習慣を整える癖をゆっくり身につけていこう!