「仕事は汗水垂らしてなんぼや。」
「仕事は辛いのが当たり前、辛くなければ仕事ではないよ。」
昔の人、祖母や祖父などと話してこんなことを言われた経験はありませんか?
こんなことを言われると働くのが嫌になるし、そもそも「労働=辛いもの」なんて理屈は納得がいきませんよね。
テレビやネットを見れば楽しそうに大金を稼いでいる人はたくさんいます。
だとすると、年配の方は嘘を言っているのでしょうか?
いいえ、ただ昔と今は時代の様相が全く違うだけなんです。
昔は本当に辛いのが当たり前だったし、現代は選択肢がたくさんあって自由な時代なだけなんです。
ということで今回は、仕事が辛いものとされる理由について解説をしたいと思います。
ていうか、楽しそうな仕事を選んだからね!
どっちが幸せかわからないけれど、今は恵まれた時代なんだよ。
Contents
昔の人が「仕事は辛いもの」と言う理由
なぜご年配の方は、「仕事は辛くて当たり前。」という価値観を持っているのでしょうか。
その理由を解説したいと思います。
昔は本当に大変だった
今は、当たり前のように中学校、高校、大学と進学できるようになっています。
しかし、昔の人の大半は小学校すらろくに通えない家も多かったです。
子供も生活の手伝いをさせられて、学業をする余裕もなかったのですね。
ネットなども当然なくて、就職も地元の中で限られた選択肢しかなくて、どんなにキツくても辞めることはできませんでした。
家族を養うために毎日、その日をやっと生きていくような状況だったんです。
戦前、戦後などは特にですね。
労働=美徳、の理由
どんなに辛くても働かざるをえない時代。
そうした状況を耐えるために「労働は尊いもの」だと思い込むことで、忍んでいたのですね。
そう考えると、昔の人が「仕事は辛いもの」と言うのも馬鹿にはできません。
経験もない人が適当に言ってるものではなくて、実際にそれに耐えてきた人生の大先輩のアドバイスですからね。
その苦労を労りながら聞くのが筋というものでしょう。
現代は選択肢にあふれた時代
今は良くも悪くも色々な選択肢があります。
また、それらの情報が簡単に手に入り、努力さえすればほとんどの種類の仕事に就くことができます。
好きを仕事にできる
今は高望みさえしなければある程度の仕事量でも食っていけます。
昔は子供の遊びと言われていた、テレビゲームでもプロとしてやっていけるくらいですからね。
現代は現代で別の苦労もありますが、ともかく昔と比べたら幸せな時代なのではないでしょうか。
汗水垂らさずとも稼げる
やはり昔の人の価値観と言えば、「労働=汗水垂らして働く」となります。
そうした人から見たら、四角い箱のボタンをポチポチするだけで金を稼ぐのはおかしく見えても仕方がないですね。
パソコンを扱うのもかなりの勉強があって大変なのですけれど。
これから何十年後かに私たちが歳をとっても、その時の若い世代に同じことを思うかもしれませんね。
昔の人を馬鹿にしてはいけない
「労働=辛いもの」という考えを笑ってはいけません。
本当に時代の厳しさが違うので、今と昔を比較なんてできないんです。
昔があったからこそ今がある
厳しい時代に祖母や祖父が頑張ってくれたからこそ今の私たちがあります。
ですので、今の価値観と違う発言をされても頭ごなしに否定をするのはいけません。
敬意を払って感謝の気持ちを述べながら労るべきです。
でないと、恩知らずで自らのルーツさえも否定する阿呆になってしますよ。
お互いの価値観を尊重できれば最高
世代を越えて相互理解は中々に難しいかもしれません。
いくら感謝を述べながら説明しても受け入れてもらえないことも。
それでも理想論になってしまいますが、お互いに敬意を払って理解ができるようになればどんなにいいことか。
まとめ
昔の人が仕事を悲観的に捉えるのには、そういった時代背景があったからなんですよね。
ですから、頭ごなしにその考えを否定してはいけません。
彼らの苦労の上に今の生活、そして私たちの命があるのですから。
お互いに生き方を尊重できる、そんな時代がきたら素晴らしいですよね。