「今の会社を退職したいけど、裏切りみたいで心苦しい。」
「転職が決まって退職したいけど、裏切り者と言われて退職できない。」
なぜ日本では、退職=裏切りと言われてしまうのでしょうか。
辞めたいけど、退職を申し出ると裏切り者扱いされそうで行動できない方も多いと思います。
実際、私も新卒で入社した会社を辞めるのに気まずくて数年も時間を無駄にしてしまいました。
ですが、何社もの会社を渡り歩くうちに「退職=裏切り」という式の原因を発見したので解説していこうと思う。
以前の私と同じように退職を言い出せず苦しむ方に、本記事は必ず役立ちます。
Contents
退職時に裏切り者扱いするパワハラは無視してOK
あなたの退職時に裏切り者と非難されても気にする必要はありません。
なぜなら、あなたの人生にこれから先関係のない人の戯言(ざれごと)だから。
そもそも、何をしても批判する人間は一定数存在します。
万人に文句を言われないのなんて聖人でも無理でしょう。
裏切り者扱いされても、自分にとって必要なことなら自信を持って退職するべきです。
仕事を辞めて裏切り者にされてしまう3つの理由
なぜ退職者を裏切り者扱いするのか、その理由を解説します。
主に以下の理由から、あなたを裏切りと非難してきます。
- 個人よりも会社の都合を優先する古い考え
- 集団意識が強すぎるから
- 退職者に嫉妬しているから
個人よりも会社の都合を優先する古い考え
日本では個々人よりも組織、つまり会社を優先するのを美徳する思考が根付いている。
これは1960年代の高度経済成長の会社のあり方に起因しています。
高度経済成長の頃は、好景気により会社も余裕があり終身雇用制度が一般的でした。
終身雇用とは、企業倒産が発生しないかぎり、企業が社員を解雇せず、定年まで雇い続ける仕組み・制度とされています。終身雇用という制度は、たとえ企業の中で昇進ができず、役職が付かなくても、その社員を組織の中で、しっかり定年まで面倒を見ていく制度であり、日本型雇用制度の根幹ともいわれてきました。
高度経済成長期では、この終身雇用制度があるからこそ労働者は会社に貢献し、また会社側も労働者を定年までしっかりと守るというお互い様な関係性を築けていました。
ところが現代ではどうでしょうか。
中小企業ばかりか大企業まで労働者をクビにして、ブラック企業や過労死という言葉が出現するほど労働者を酷使しています。
貧すれば鈍する。
この諺通りに、長年続く不景気から企業の体力はなくなり労働者を守る余裕もなくなってしまいました。
企業は労働者を守らなくなりましたが、労働者が企業のために尽くす名残は残ったまま歪な関係性が出来上がっています。
つまり、企業が労働者を大事しないのに労働者に対しては会社に貢献するよう促すという、一方通行の力関係が完成している。
そして、多くの労働者はそれに気付かずに「会社のために、給料をもらっているのだから。」と洗脳されて、現代において一種の奴隷と主人になっているのですね。
退職者を裏切りと断ずる人は、自分が奴隷だと気付かぬ愚か者ともいえます。
いずれ主人に見捨てられ、その時に初めて自らの首輪に気付き絶望するのでしょう。
だからこそ、退職者を裏切り者だと罵るです。
集団意識が強すぎるから
また、日本では島国特有の村社会的考えが根付いています。
村社会(むらしゃかい)とは、集落に基づいて形成され、有力者を頂点とした序列構造を持ち、古くからの秩序を保った排他的な社会を指す。
村社会にはしきたりがあり、それを破ったものには村八分などの制裁が科せられる。そこから派生して、同じような悪習を持つ閉鎖的な組織や社会も村社会と呼ばれる。
否定的なニュアンスを持った言い方である。
つまり、会社という組織の中で村社会が形成され、そこから抜け出す退職者は秩序を乱す「裏切り者」として批判されるのですね。
昔であれば、日本という海に囲まれた島国で村八分になると逃げ場がなくなるので、必死に秩序を保つ意識は理解できます。
ですが、現代では国内から海外までどこにだって自由に行動できます。
ということは、すでに村社会を形成して秩序を保つ必要もないわけです。
退職も転職も、なんでも自由に選択していい。
以上を考慮すると、たかが会社を退職したくらいで裏切り者扱いする者がいかに時代遅れで浅慮か理解できると思います。
退職者へ自分勝手に嫉妬しているから
退職者である、あなたへの嫉妬心から「裏切り者」だと自分勝手に非難している可能性もあります。
人が自分より恵まれていたり、すぐれていることに対して、うらやみねたむこと。
つまり、あなたが退職して自分の目指すべき道に前進しているのを気に食わなく思っているのですね。
自分からは何も行動しないのに、他人への批判だけは一丁前。
そのように眼高手低な人間に構っていると、あなたまでネガティブな影響を受けてしまいます。
※眼高手低…批評することには優れているが、自分の技能や能力は低いこと。
退職時に裏切り者扱いされないための対策3つ
退職時に裏切り者だと思われても気にする必要はありません。
とはいえ、できれば穏便に円満退職したいですよね。
退職時に裏切りだと言われないための対策も紹介しておきます。
- 劣等感を刺激しない退職理由で辞める
- 転職先の情報を伏せる
- 恩知らずだと思われないように感謝の意思を示す
劣等感を刺激しない退職理由で辞める
退職者への批判は、主に劣等感によるものが多いのは前項で解説しました。
できるだけ無難であまり追求されないような退職理由が望ましいですね。
ハハハ…。
って感じで、同情させつつボロを出さないように注意しましょう。
転職先の情報を伏せる
これも↑の劣等感を刺激しないように、と被るのですが転職先を伝えないのが無難です。
もし、現職よりも良い待遇だと羨ましがって批判してくる愚か者が出現しますからね。
たとえ仲のいい同僚がいても話してはいけませんよ。
恩知らずだと思われないように感謝の意思を示す
とりあえず職場に感謝の姿勢を示して、恩知らずだと思われないようにするのが無難です。
人間誰しも自分に好意的に接する人には甘くなってしまうもの。
苦手な同僚に対しても、先手を打って友好的にしておけばトラブルのリスクは減ります。
他人の意識を変えるよりも自分を変えたほうが効率がいい
前項で退職時に批判されない対策を解説しました。
しかし、ハッキリ言って他人の意識をコントロールするのって難易度高すぎます。
それよりも、「俺が裏切り者?お前がそう思うんならそうなんだろう。お前の中ではな。」
と、自分の意識を変化させた方がはるかに効率よく簡単です。
他人にいくら良く思われようが、その他人は決してあなたを助けてくれません。
自分を助けてくれるのは自分だけ。
であれば、裏切り者扱いされるのに怯える自分から、何を言われても動じない自分に変化させましょう。
カナダの有名な精神科医のエリック・バーンさんも言っています。
「過去と他人は変えられない。あなたが変えられるのは自分自身と未来だ」
裏切り者扱いされて退職できない時の最終手段
「絶対に退職はしたいけど、気まずくて辞められない…。 」
「上司にしつこく引き止められて退職できない…。」
退職は労働者の権利であり、会社側が何を言おうと辞めることは可能です。
とはいえ、実際に批判を受けながら行動するのは難しい。
私もそれで数年の時間を無駄にしましたからよく分かります…。
しかし、昨今ではそんな退職をさせてくれないブラック企業に対する切り札があります。
それは、退職代行サービスです。
退職代行(たいしょくだいこう)とは、何らかの理由で労働者が会社を退職できない、退職したいと言えない場合に、労働者に代わって退職の意思表示を行うサービスのこと。
https://twitter.com/dnctony/status/1512249709054013442?s=20&t=XTijUGM2V-pXnmBgNznDKA
全く知らない人が聞くと、「退職を代行?詐欺じゃないの…?」って思いそうですが安心してください。
日本の退職の難しさとトラブルの多さから、ここ数年で市場が伸びてきているサービスです。
退職を決心していて行動できずに悩むのはマジで時間の無駄。
今のままでは、ズルズルと昔の私と同じように辛い毎日が続きます。
とりあえずLINEで無料相談できるので、それだけでもしてみましょう。
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退職代行について仕組みなど、もっと詳しく知りたい方は↓の記事で解説しているので参考にどうぞ。
まとめ:退職者を裏切り者扱いする会社は今すぐ辞めよう!
退職者を裏切り者扱いするなんておかしな話です。
そんなことを言い出したら、この世は裏切り者だらけになります。
「仕事を辞めたいけど気まずい、何となく罪悪感がある…。」
そう思うように誘導することこそ、会社側の狙いです。
労働者の退職を困難にすることで、自分たちにとって都合のいい労働力を確保しようとしているのです。
ですから、その会社側の呪縛を振り解いて退職を実行しましょう。
自分の力だけでは難しい時は、退職代行を利用するべきです。
今のままでは退職を考えながら、この先ずっと会社に好きに使われるだけ。
ブラック企業のせいで人生が詰んでしまう前に、あなたの勇気ある決断を祈っております。