せっかく新卒で入社した会社で、退職を申し出るのって難しいですよね。
私も新卒で入社した会社を辞めたときに苦労したのでよく分かります。
しかし、辞めるなら辞めるで早く決断しなければ、20代の貴重な時期を無駄にしてしまうかもしれません。
そこで本記事では、
- 辞めたいと言えない原因
- 言えない時の対策
- どうしてもな時の最終手段
上記のようなことを解説していきます。
この記事を読めば、退職を言い出せない悩みの原因がハッキリとして、現状を解決するヒントを得られるようになりますよ。
Contents
新卒が「辞めたい」を言えない原因
まずは、新卒の人が仕事を「辞めたい」と言えない原因を見ていきましょう。
主に以下のような理由で退職を言い出せない人が多い傾向にあります。
- 上司に怒られそうで怖いから
- 社会人としてダメな気がするから
- 引き止められて反論できなさそうだから
- 辞めたあとに後悔しそうだから
上司に怒られそうで怖いから
まず1つ目の原因は、上司に怒られそうで怖いからです。
パワハラ体質の厳しい上司だと、辞めるなんて言うと大声で罵声が飛んでくる可能性も十分あります。
普段から厳しい上司と仕事をしていたら、退職を言い出したらどうなるか想像がつきます。
そのようなことをイメージしてしまって、退職を言えないのですね。
社会人としてダメな気がするから
2つ目の原因は、社会人としてダメな気がするからです。
日本の社会には、「石の上にも三年」という呪いのような言葉があります。
この言葉のせいで、せめて3年は仕事を続けないと社会人失格のようなイメージがあるのが現実です。
新卒入社ですぐに辞めると、社会人失格のように感じて退職を言い出せないのでしょう。
石の上にも三年で仕事を続ける3つのリスク【手遅れになる前に…】
引き止められても反論できなさそうだから
3つ目の原因は、引き止められても反論できなさそうだからです。
職場で上司に退職を切り出すと、間違いなく引き止められます。
「なんで辞めるの?」
「今すぐ辞めなきゃならない理由はあるの?」
「辞めてからどうするの?」
「せめて1年くらいは続けてもらわないとこっちも困るんだけど。」
上記のように、あれこれ言われて反論できる自信がないから、辞めたいと言えないのかもしれません。
辞めたあとに後悔しそうだから
4つ目の原因は、辞めたあとに後悔しそうだからです。
今の会社を退職して新しい会社に入ったとしても、前よりも良い職場だとは限りません。
っていう感じで、会社を辞めた後のことをネガティブに考えているから辞めたいと言えないのでしょう。
新卒で辞めたいけど言えないときの対処法
次に、新卒が退職を言い出せないときの対処法について解説していきます。
退職できずに悩んでいる方は、以下の方法を参考にしてみてください。
- なぜ辞めるのかをハッキリとさせておく
- 辞めてどうするのかを決めておく
- 退職意思を固める
- 退職届を郵送する
なぜ辞めるのかをハッキリとさせておく
まずは、「なぜ今の会社を辞める必要があるのか」をハッキリとさせておきましょう。
日本では職業選択の自由が保障されており、別にどのような理由であれ退職はできます。
しかし、「なぜ会社を辞めるのか」を自分の中で、納得できる答えを見つけておかなければいけません。
この納得できる答えを有耶無耶にしたまま退職すると将来的に、
って感じで後悔するかもしれません。
上司に伝える退職理由である建前は別になんでもいいです。
ですが、どんな理由でもいいので、会社を辞めなければいけない理由を熟考しておくことで、自信を持って次の職場に移ることができます。
辞めてどうするのかを決めておく
辞めた後にどうするのかを決めておくのも重要です。
前もって退職後の方針を固めておくことで、その後の行動を素早くできます。
退職後すぐに転職するのか、しばらくはゆっくり療養するのか。
何を選んでも構いませんが、何をするかだけは必ず決めておきましょう。
辞めた後に何をするか決まっておけば、自信をもって退職交渉に挑むことができます。
退職意思を固める
意外と重要なのが、退職意思を固めることです。
退職で失敗して結局働き続ける人に多い原因として、退職意思が固まっていないことが挙げられます。
少し上司に引き止められたり、長話されたくらいで、
もう少しこの仕事を続けてみます…。
って感じで、言いくるめられていつまでも嫌な仕事を続けてしまう人が本当に多い。
うつむいて申し訳なさそうに退職を言ってはダメです。
退職する意思を鋼のように固めて、胸を張って、上司の目をしっかりと見つめながら、
「辞めます。」
と言うようにしましょう。
個人的な経験ですが、自信なさげに退職を申し出ると120%引き止められて失敗します。
ですが、自信を持って何を言われても退職すると即答すれば全て成功しています。
退職が裏切りと思われるのはなぜ?根本の原因から対処法まで解説
退職届を郵送する
どうしても退職を言い出せないときは、退職届を郵送する方法があります。
って思うかもしれませんが大丈夫です。
まず、そもそも労働法には退職に関して以下のように明記されています。
雇用の期間に定めがないときは、解約(=退職)の申入れから2週間が経過すると雇用契約が終了する(民法第627条第1項)。
会社の就業規則には、「退職は○ヶ月前までに申し出ること。」というように書かれてることがよくありますが、基本的には就業規則よりも法律の方が優先されるので安心してください。
そう思うかもしれませんが、残っている有給を使うか、もしくは欠勤すればいいだけです。
体調不良を理由にでもすれば、会社側は社員を強制的に出勤させたりはできません。
ですから、どうしても退職を言えないときは退職届を郵送すれば一発で解決できます。
新卒で辞めたいけど言えない人によくある質問
会社を辞めたいのに、上司に言えない方によく聞かれる質問について回答していきます。
- 退職までの期間が気まずいのはどうすればいい?
- 新卒を退職した人の末路ってどうなの?
- 入社数ヶ月で退職したら失業保険はもらえる?
- バックれてもいい?
退職までの期間が気まずいのはどうすればいい?
退職までの期間が気まずい時の対策として、転職活動に集中するといいかもしれません。
転職活動を始めることで、同僚と接する時間を少なくして、さらに他のことに集中するので気が紛れます。
また、転職活動が忙しかったり、転職が決まってからのやりとりをしていると、職場の気まずさなんて気にしている暇がありません。
新卒を退職した人の末路ってどうなの?
新卒入社してすぐに退職した人の末路は悲惨だと、よく言われます。
しかし、結局は人それぞれです。
何かしらの目標や理由があって退職するのであれば、間違いなく後悔はしないでしょう。
ですが、なぜ辞めるのかをハッキリとしないまま辞めると、後になって悩むことになるかもしれません。
新卒半年で退職したその後の悲惨な末路を防ぐ方法【実体験をもとに解説】
入社数ヶ月で退職したら失業保険はもらえる?
失業保険の給付条件は基本的に、
「離職する前の2年間で通算で12ヶ月以上を雇用保険に加入していること。」
そのため、新卒入社で1年以内に退職した人は失業保険を受給できないと思った方がいいでしょう。
ただし、倒産などの会社都合で退職した方は貰えます。
バックれてもいい?
退職を言い出せない時って、
って思いがちですが、絶対にダメです。
もし、バックれると最悪の場合に、懲戒解雇として退職することになってしまいます。
懲戒解雇になると、転職でかなりの悪影響になるので、絶対にダメです。
どうしても辞めたいのに言えないときの最終手段【一瞬で解決】
「どうしても退職を言えない。」
「でも、このままじゃ心が壊れてしまいそう…。」
っていうときの手段として、退職代行があります。
退職代行とはその名前の通り、会社との退職に関するやりとりを全て代行してくれるサービスのことです。
つまり、退職代行を利用すれば、
- 今日から出勤せずに、
- 職場の人と一切連絡せずに、
- 家でじっとしているだけで、
スパッと退職できます。
って思うかもしれませんが、その考えは大間違い。
そのように自分を責める社会のせいで、これまで多くの人がうつ病などで、会社に人生を壊され悲惨な目に遭っています。
ですから、今にも潰れてしまいそうなほど辛い方は、無理せずに退職代行に相談してみてください。
退職代行の仕組みなどを詳しく知りたい方は下記を参考にしてください。
辞めたいけど言えない新卒は絶対に無理しないで!
新卒で入社した会社で「辞める」と言うのは勇気がいると思います。
辞めたいけど、「言えない…。」
その気持ちはよく分かります。
しかし、自分が将来的にどうありたいかをよく考え、決して会社への気遣いや思い込みの社会常識に惑わされてはいけません。
本記事を参考に、あなたが自分にとって良い選択ができることを祈っております。