「〇〇はできているのに、なぜお前はできない!」
「〇〇くんに頼んだから、君はもう何もしなくていいよ」
こんな乱暴で無責任な言葉で悩んでいませんか?
自分ではできる限りの努力をしているのに、それを認められないと辛いですよね。
私も以前の職場で優秀な同期と比較されて、うつになりかけた経験があります。
他人と比較される(する)悩みをどうにか解消できないかと色々と調べたり、学んできました。
その結果わかったことは、
- 他人と自分の比較など無意味
- 昔の自分より今の自分が一歩でも成長していればいい
ということです。
私の思考と言葉だけでは根拠としては不十分であるので、著名な心理学者アドラーの思想を借りながら詳しく解説していこうと思います。
Contents
他人と比べる上司の心理とは
まずは、なぜ上司が自分と他人を比較してくるのかを解説したいと思います。
比較してくる人の心理を知ることで、あなたが感じる劣等感のダメージを減らすか無くすことができます。
競争心を煽るため
上司の仕事は部下を管理して成長させて、会社の利益につながるようにすることです。
ですから、部下を育てる方法として、ライバル(競争相手)を作って互いに切磋琢磨させようとしているのです。
負けた方は劣等感に悩み、勝った方は優越感に浸る。
ダメな方を切り捨て優秀な方を拾い上げる、という血も涙もない思惑に踊らされないようにしましょう。
ストレス発散のため
単純にあなたを利用して、うさ晴らしをしているのです。
比較されることでの辛さを理解しているので、比較され落ち込んでいる表情を酒の肴にしている。
そんな身勝手な理由で比較しているパターンもあります。
うさ晴らしの材料にされるなんて腹がちますよね。
気にすればするほど上司は喜びますから、決して気にしないようにしましょう。
話をわかりやすくするため
他の人を基準にしてあなたの程度を説明しているだけかもしれません。
あなたが傷ついている事実は変わりませんが、無意識に比較を使って話をしているのですね。
この場合の上司には悪意がない、ということを覚えておきましょう。
そうすれば必要以上に悩むことはなくなるはずです。
狭い見方での比較の無意味さ
そもそもの話、比較っていうのは誰しもどんな時でもしているものです。
このスーパーよりあっちのスーパーの方が安い、など。
そしてその比較の基準もみんな違います。
人によっては、「良い店」を判断するときに「値段」を重視し、一方は「質」を意識して選ぶということです。
どっちもそれぞれ「良い」箇所はあるのに1人の基準だけで優劣を決めるなんてバカらしいですよね。
「人」に当てはめた場合でも同じです。
上司に「お前より〇〇の方が〜」など言われても、あなたが完全にその人より劣っているということにはなりませんよね?
「上司が求める」能力については劣っていても、その他まで完全に劣っている理屈はあり得ません。
ですので、職場で上司に比較されても、「お前の中ではそうなんだろうな、お前の中ではな。」という考えを常に頭に入れておきましょう。
競争社会による弊害
この比較に対する問題は社会が生み出す闇ともいえるものです。
誰しもが、幼い頃から競争という比較に影響を受けています。
学校でのテストの順位、かけっこの順位など。
確かにこの社会の中では、良い会社や裕福な暮らしを手に入れるために誰かより優秀になることは必要です。
しかし、他人との競争を続けているとどうなるでしょうか。
Aさんに勝ってもBさんがいる、Bさんに勝ってもCさんが。
このようにキリがないのです。
誰かが上にいること、誰かが自分を追い越すのに怯える生活が一生続きます。
このような人生が幸福であるはずがありません。
ですが、裕福な暮らしなどの目標を叶えるためには、金を稼ぎ他の人より秀でる必要があります。
他人と比較して劣等感に悩まずに優秀な人間になるには、どうすればいいのか。
それは、過去の自分と今の自分を比較すること、です。
アドラーから学ぶ劣等感を克服する方法
アルフレット・アドラーは、個人がそれぞれ幸福な人生を送ることで世界全体をより良いものしよう、という思想の持ち主です。
劣等感の正体
劣等感とは、「人間が誰しもが抱く本能」なのです。
より良くなろうという、「幸福を追求する力の源」ということですね。
名前のせいで悪いイメージを持たれがちですが、自分に足りないところを発見し補おうとする人間に不可欠な能力の一つなのです。
「あの人のように仕事ができるようになりたい」
などのように他人を目標に設定すること、よくありますよね。
ということは、言い換えれば劣等感は、「今の自分と理想の自分に対するギャップ」にもなります。
他人と比較しているようで、実はこうなりたい自分と比較して劣等感を感じているのですね。
理想の自分と今の自分に差異を感じてモヤモヤするのが劣等感。
比較して落ち込まないために
劣等感は悪いものではないと説明しましたが、どうしても他人(理想の自分)になることができない自分に嫌気がさしてきますよね。
やろう!と思ってもムリムリとなってしまって、劣等感を上手く活用できずに押しつぶされてしまいます。
そうならないために、常に自分を主軸にして考えるようにしましょう。
- 自分が好きなこと、やりたいこと
- 自分が嫌いなこと、やりたくないこと
- 自分が大切にしている譲れない価値観
これをしっかりと考えた上で、
- 譲れない価値観を持った自分が未来にどうしたいか
- どんな生き方をして過ごしていきたいか
過去、現在、未来の自分について真剣に考えたら、自分だけのオリジナルな人生が見えてくるはずです。
誰もがなれない、あなただけの人生に。
そこに気づくことができれば、他人と比較することがいかに無意味かは理解できると思います。
オリジナルに優劣はつけられない
先ほど自分だけのオリジナルな人生を作ろうと書きました。
オリジナルな人生を描ければ、競争は無意味だとわかるはずです。
オリジナル=唯一無二 なのですから、誰かと比べられるものではありません。
他人には他人のオリジナルがあり、あなたにはあなたのオリジナルがあるのです。
そんなめざしている方向性が違うものを目指しても仕方ないということに気づけば心が軽くなり楽になるはずです。
まとめ
比較というものは誰でもいつでもしているものです。
ですが、比較する基準は人それぞれ違って優劣をつけられるものではありません。
比較される時に感じる劣等感は、理想としている自分と今の自分とのギャップからきている。
本当になりたい自分を鮮明に思い描き、昔の自分と今の自分を比較して少しでも理想に近づけていたらそれで良いのです。
劣等感という言葉のニュアンスが180度変わりました。バネになる要素という内容に、今まで考えたこともない発想だなと思いびっくりです。
これからの人生で活用していきたいと思います
コメントありがとうございます!
劣等感ってつい悪いものだと考えがちですが、上手く活用できれば成長できる活力なんですよ!
ぜひ前向きに捉えてみてくだいね!(^^)