自衛隊の辞めにくさ、よく分かります。
私も陸上自衛隊を辞めるときにかなり苦労しました。
分隊長、小隊長、先任曹長、中隊長と面談して結局辞められたのは数ヶ月後の年度末...。
ですから、下記に当てはまるような自衛官は退職代行を利用すべきです。
- 今すぐに退職したい
- パワハラがひどい部隊にいる
- 直属の上官が全く話を聞いてくれない
- 心身に不調をきたしている
退職代行とは、弁護士や代行業者が労働者の代わりに会社と退職交渉をしてくれるサービスのこと。
「会社が辞めさせてくれない」といった悩みを抱える労働者に代わって退職届を提出するのが、退職代行サービスです。
部隊にもよりますが、辞めさせてくれないとこはホントにいつまでたっても辞められませんからね…。
ということで本記事では私の実体験をもとに、自衛隊が退職代行を利用するときに注意することやスムーズに辞めるコツを解説していこうと思います。
この記事で紹介する通りに退職を行えば、早朝の気分が悪くなる起床ラッパや息苦しい集団生活から解放されます。
自衛隊の生活は、今思い出してもめまいがするよ…。
Contents
自衛隊でも退職代行を利用できる
自衛隊でも問題なく退職代行を利用できます。
ただし、依頼する退職代行には気をつけましょう。
というのも退職代行には↓の3つの種類があるのですが、
- 一般企業が運営する退職代行
- 労働組合が運営する退職代行
- 弁護士が運営する退職代行
上記のうち公務員である自衛隊は、弁護士が運営する退職代行でなければ対応できません。
弁護士でなければ対応できない理由は後述しますが、弁護士以外の退職代行ではまちがいなくスムーズに退職できません。
ですから、自衛隊(公務員)を退職するときは弁護士が運営する退職代行を利用することを絶対に忘れないようにしましょう。
自衛隊の退職代行は弁護士でないとダメな理由
自衛隊を退職代行で辞めるときは弁護士が運営する退職代行を利用しなければいけない。
急にそんなことを言われても納得できないと思うので、もう少し詳しく理由を解説しますね。
普通の会社員と自衛隊では退職のルールが違う
普通に会社に勤務している人であれば、基本的にいつでも退職できるようになっています。
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
上記のように、会社の同意なしで退職可能。
しかし自衛隊は、部隊の承認がなければ辞められません。
第四十条 第三十一条第一項の規定により隊員の退職について権限を有する者は、隊員が退職することを申し出た場合において、これを承認することが自衛隊の任務の遂行に著しい支障を及ぼすと認めるときは、その退職について政令で定める特別の事由がある場合を除いては、任用期間を定めて任用されている陸士長等、海士長等又は空士長等にあつてはその任用期間内において必要な期間、その他の隊員にあつては自衛隊の任務を遂行するため最少限度必要とされる期間その退職を承認しないことができる。
隊員がホイホイと辞められると、部隊として成り立たないので仕方ないんですよね…。
そのため、自衛隊が辞めるのは普通の会社に比べてハードルが高くなります。
退職時に交渉できるのは弁護士が運営する退職代行のみ
上記で解説した自衛隊法40条により、「ただ辞めたいから。」だけでは、自衛隊は退職できないのが分かったと思います。
つまり、退職時に色々と交渉が必要になるわけです。
退職代行には3つの種類があり、
- 一般企業が運営する退職代行
- 労働組合が運営する退職代行
- 弁護士が運営する退職代行
このうち、自衛隊の退職で交渉できるのは弁護士が運営する退職代行のみ。
まず、一般企業が運営する退職代行はそもそも依頼者の代理として交渉できる権限を持っていません。
一般企業運営の退職代行ができるのは、依頼者の「退職意思の伝言」だけ。
つまり、一般企業の退職代行では自衛隊の退職に対応できない。
また、労働組合の運営する退職代行は、依頼者を自分たちの労働組合に依頼者を加入させて、それから団体交渉権を利用して会社側と交渉します。
自衛隊のような公務員は労働組合を結成することを認められていないので、労働組合系の退職代行も利用できない。
となれば、あとは弁護士が運営する退職代行しか選択肢がなくなるわけです。
自衛隊を辞めるときに退職代行を利用した方がいいケース
では、「こんな人は退職代行を使ったほいうがいい。」っていうケースを紹介していきます。
下記に当てはまる人は、普通に辞めようとすると揉める可能性が高いので気をつけましょう。
- すぐに退職したい(転職先が決まっているなど)
- パワハラがひどい部隊にいる
- 直属の上官が全く話を聞いてくれない
- 心身に不調をきたしている
私が自衛隊を辞めたときは、退職を認められるまでに3ヶ月。
そして、実際に辞められたのが年度末でしたね…。
まず分隊長に相談して、次に小隊長、先任曹長、中隊長って感じで何度も面談してしつこく引き止められました。
私の直属の上官である分隊長が話をしっかり聞いてくれる方だったので助かりましたが、ひどい隊ではマジで取り合ってくれませんからね。
自衛隊を退職代行で辞めるときの手順
では、自衛隊を退職代行で辞めるときの手順を解説します。
この通りにすれば必ずスムーズに退職できるので安心してくださいね。
- 退職代行に相談して実行日を決める
- 官品を返納する準備をする
- 私物を持ち帰る準備をする
- 休みの外出日に退職代行を実行
1.退職代行に相談して実行日を決めておく
まず最初に、依頼する退職代行に相談して実行日を決めておきましょう。
弁護士系の退職代行は、依頼してから実行までに少し時間が必要になります。
ですから、できれば2,3日前には相談しておくといいです。
2.官品を返納する準備をしておく
退職代行に相談したら次は官品を返納する準備をしておきましょう。
ご存知と思いますが、自衛隊は支給された物品の管理にとても厳しいです。
鉄帽や弾帯、戦闘服、戦闘靴など。
汚れやサビをとってピカピカにしておきましょう。
そして、どこに何があるのかをメモ(もしくは写真)をとっておき、依頼する退職代行に伝えておくといいですね。
3.私物を持ち帰る準備をしておく
居室にある私物を持ち帰る準備もしておきましょう。
大事なものを居室に残しておくと、 郵送してくれずに直接取りにくるように言われる危険があります。
また、ロッカーやベット周りの整理整頓もしておくとトラブルになりにくいです。
あとは、訓練で使用した内部資料なども返す準備も必要ですね。
4.休みの外出日にあわせて退職代行を実行
さすがに営内にいるときに退職代行は意味不明なので、外出した日に退職代行を実行してもらいましょう。
このときに私物を持ち帰るのを忘れないように。
あとは、退職代行を実行してもらう時間も重要です。
帰隊遅延になったりしたら大騒ぎになるので、そのあたりも考慮しておきましょう。
例えば、土曜の朝に外出してその日の昼ぐらいに退職代行を実行してもらうといった感じですね。
退職代行で辞める手順の例
ちょっと分かりにくかったかもしれないので、具体的な例で解説しますね。
-
月曜日退職代行に実行日を相談退職代行に「今週末の土曜日の昼ごろに退職したい」という旨を伝える。
-
火曜日〜金曜日官品の整備と私物の整理返納する官品を文句を言われないようにキレイにする。
持って帰る私物も整理。
土曜日に外出できるように外出申請をしておく。 -
土曜日私物を持ち帰りながら外出こっそり私物をバッグに詰めて外出。
あとは退職代行に任せて実家でのんびり。 -
日曜〜退職代行の指示に従う自衛隊との退職交渉は退職代行がしてくれるので、あとは指示に従いましょう。
1つでも足りなければかなりめんどくさいですよ!
自衛隊におすすめの退職代行を紹介
ではもっとも重要な、「どの退職代行を選ぶべきか?」について解説していきます。
これまでに説明してきた通り、自衛隊なら弁護士が運営する退職代行を利用するのが大前提。
そして弁護士が運営する退職代行でも以下の点に注意しなければいけません。
- 依頼する前に無料相談ができるか
- 費用が相場よりも高すぎないか
- 知名度や実績などはあるのか
上記の点を考慮して、私がおすすめするのは「弁護士法人みやび」です。
退職代行業務を行なっている弁護士事務所は数が少なく、唯一みやびだけが知名度・実績ともに優れています。
自衛隊(公務員)で退職代行を利用するなら、ハッキリ言ってみやび一択です。
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弁護士法人みやびの詳細と、他の弁護士が運営する退職代行を知りたい方は↓の記事で紹介しているので、参考にどうぞ。
【安心・確実】ブラック企業に強い弁護士の退職代行を厳選して紹介
退職したいときによくある疑問を解消
自衛隊を辞めようとするときによくある疑問に少し答えていこうと思います。
- 退職を引き止めるのって違法じゃないの?
- 自衛隊を最短で辞めるにはどうすればいい?
- 先に転職活動をして内定をもらって退職はできるの?
- 処分待ち中に辞めたい、どうすればいい?
退職を引き止めるのって違法じゃないの?
確かに自衛隊のしつこい引き止めは違法かな?って思いますよね。
ですが、最初の方に解説したように自衛隊法40条で、「自衛隊の任務の遂行に著しい支障を及ぼすと認めるとき」は退職を引き止めることができるのです。
この根拠により違法性を問うのは厳しいでしょう。
とはいえ、実際は弁護士が介入すれば手のひらを返したように退職を承認してきます。
ですから、引き止められて退職が難しいときは弁護士の退職代行に頼りましょう。
自衛隊を最短で辞めるにはどうすればいい?
自衛隊をすぐに辞めるにはよっぽどの事情がない限り難しいです。
毎年、隊の編成などを組んでいるので1人でも抜けると穴埋めのために大変ですからね。
病気や大怪我などで任務の遂行が困難な場合には認められるかもしれませんが。
普通に辞めようとすると早くて数ヶ月、最短で今すぐに辞めるのなら退職代行を使うしかありません。
先に転職活動をして内定をもらって退職はできるの?
自衛隊を退職する前に転職活動はできますが、基本的にはしない方がいいです。
というのも、自衛隊のような公務員には職務専念義務があり、許可がなければ転職活動を行ってはいけません。
もし、どうしても転職活動を先にしたいのなら、退職代行の利用を前提にしておきましょう。
処分待ち中に辞めたい、どうすればいい?
処分待ちでも辞めることは基本的にできます。
ただ、処分待ちの理由によっては難しい場合もあるでしょう。
例えば、窃盗などで刑事事件になる可能性があるなど。
わりとケースバイケースなので、弁護士に相談するのが一番ですね。
私が本記事でおすすめしている弁護士法人みやびであれば、依頼前に無料相談できるので聞いてみてください。
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自衛隊を退職代行で辞めるときのまとめ
では、最後にまとめますね。
自衛隊が退職代行を利用するなら、絶対に弁護士系の退職代行を選ぶ。
また、依頼するときも早めに相談して、退職代行実行日までに準備を済ませておく。
そして、休日の外出するときに退職代行を実行してもらえばOK。
自衛隊を普通に辞めようとすると、間違いなく引き止められて数ヶ月は退職できません。
というか、辞められるだけマシな方で、下手すればそもそも話すら聞いてもらえないケースも多い。
「絶対にすぐに退職する!」という意思が強い方は早めに退職代行に相談しましょう。
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